源気谷の伝説

ゲンキダーJ

2009年11月09日 23:59

源気谷とは、高尾山の奥深くにあるといわれている天狗の隠れ里。
古くからの言い伝えが、そこにはある……。



むかしむかし、まだ八王子という地名がなかった頃、
高尾の山には源気谷(げんきだに)という天狗の住まう隠れ里があり、
山から見渡せる大地に住む人々の営みを、ひっそりと見守り続けて来た天狗衆がいた…。

それは、その地の文献に「八王子」という地名がつく遥か前のことだった。
高尾の山に突然『GOZ(ゴズ)』と呼ばれる存在が現れ、
そこに住む赤い大天狗や緑の烏天狗を源気谷と呼ばれる地へいざなった。

不思議な存在にいざなわれ、源気谷に移り住んだ天狗達は、全部で8人。
自分たちのことをそれぞれ源気谷の仁、義、礼、智、忠、信、孝、悌と名乗った。
そしてその存在の命に従い、人々の営みを見守り続けて来た。


さて、時は流れて江戸時代。
源気谷の一族にまた一人天狗が現れた。
その天狗は赤い天狗で源気谷の愛を名乗り、愛する心でもって平和を守ろうとしたそうな。
しかし江戸の太平の世も黒船の来航により激動し、
文明開化の波によって世の中は激しく移り変わっていく。
源気谷の愛は、やがて西洋の言葉に触れ、ゲンキダーI(アイ)と名乗ったそうな。

その頃、文明開化の激動に乗じて、異次元からウザルス帝国
この世の侵略を目論み、人間の心の隙を突くように現れた。
ゲンキダーIの活躍によりウザルス帝国からの侵攻は食い止められてきたが、
やがて消耗し、ゲンキダーIの力は失われつつあった。


そして現代、その遺志を継ぐかのように、また一人新たなゲンキダーが現れた。
それこそが、Iの遺志を継ぐもの、10番目の戦士ゲンキダーJ(ジェイ)。

天狗だけの力だけでは、到底かなわないと踏んだ彼は、人間との共闘を望み、
人間の「守りたい」という強い意志や人間同士の和といった、
互いを思いやる力、すなわち絆の力と結びつく、転成合神の術を編み出し、
大いなる護りの力を手に入れ、ウザルス帝国に立ち向かうのであった…。

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